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離婚しても、子どもにネガティブな言葉をかけないこと

昔から言われていることの一つに、子どもの前で人の悪口を言ってはいけないということがあります。子どもにとって最も身近な大人であり、見習うべき存在が母親です。その母親が人の悪口を言っていれば、それはしても良い事として子どもは認識します。

耳を傾ける少女

例えば近所の人の悪口を他の近所の人と言うことで仲間意識を持つことはできるかもしれませんが、結果的に自分も余所で何を言われているかわからないという不安感が常に付きまといます。

人の悪口を言う事は自分自身をネガティブな感情にするだけでなく、そんな場面を子どもに見られる事は絶対に避けなければなりません。何故なら、人を悪く言うことが悪い事だという意識がないため、子どもが将来的に人間関係で失敗する危険性があるからです。

まして悪口の対象が離婚した夫である場合、子どもへの影響は計り知れません。父親に対する悪しき感情が大人になるまで残ってしまい、ともすれば強い憎しみを生み出す可能性があるのです。離婚しても元夫と子どもの絆を大切にすることも母親の役目なのです。

子どもがある程度物事がわかる様になってからの離婚は、それまで自分に愛情を注いでくれた男親が突然いなくなることでもあります。当然気持ちが不安定になり、子どもながらに寂寥感に襲われる事があるのです。

そんな気持ちを癒すことができるのは母親だけです。父親を悪者にすることなく現状を子どもに受け容れさせるのは難しい事ですが、子どもだからこそ環境の変化に順応しやすいというメリットがあります。

子どもに「離婚」のことを伝えるときは、前向きな態度や言葉で話すと、離婚による心の傷を軽くすることができます

離婚原因が何であれ、それは子どもが大人になって理解できる様になるまで心の中にしまっておいた方が良いでしょう。子どもにとっては両親が離婚したという事実があるだけで、その事自体にはプラスもマイナスもありません。

受け取る子どもの考え方によって、マイナスになってしまう事があるだけです。離婚に対してポジティブになることは無理だとしても、ネガティブに傾かない様にすることはできます。

離婚後の親権が母親にある場合、母親と一緒に暮らし父親が毎日は居ないという事実。また、父親とは定期的に会えるという事実。或いはもう会えないという事実。その事実だけを伝える事です。

大人になった時に事情を話せば良いのです。もし、離婚の原因が浮気、借金、暴力、犯罪など相手側にある場合でも、理解できる年齢になるまでは伏せておくほうが賢明です。

子どもが小学校高学年以上になると、単に離婚の事実だけを受け止めさせる事は困難です。必ず離婚の理由を知りたがり、離婚によって住む場所が変わることになれば、学校や友達とも別れる事となり、生活レベルも下がる事になれば強い憤りを感じてしまう可能性は否めません。

その時に父親を恨ませる事で降りかかった火の粉を払うのではなく、どうしても一緒に生活していくことができないことと、今までそれをしなかったのは子どもがいたからだということを理解してもらうことです。

子どもに「両親は自分のために今まで一緒にいたのだ」「離婚しても両親は自分のために関わりあっていくのだ」と感じてくれれば、傷は最小限に抑える事ができるのです。

離婚による子どもの傷を最小限にしようと母親がどんなに努力しても、心無い周囲の人間によって傷つけられてしまう可能性はあります。その様なケースを想定して、子どもにわかる言葉で、子どもには何の落ち度もないこと、そして両親のどちらか一方が悪いわけではないことを理解してもらうことが重要です。

子ども自身が両親の離婚を問題視しないことがベストです。離婚の話を母子の間でタブー視してしまうと何かあった時に話し合えず膿を持ってしまう可能性があるので、家庭内ではオーブンにすることが望ましいのです。

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