スポンサーリンク

離婚後の生活は子どもの生活環の変化を最小限に

離婚をするということは、家族構成が変わるということです。子どもにとって天地がひっくり返る程の環境の変化で、慣れるまでに時間が掛かります。

泣きそうな子ども

離婚によって子どもが被る悪影響に関するアメリカの心理学者による研究で、大人になってから学校の成績が下がったり、社会人になってからも仕事の効率が低下するなどの弊害がある可能性が指摘されています。

日本でも同様に、離婚が子どものストレスを高め、適応障害に陥る可能性があるという研究発表がありますので、子どもにとって親の離婚は乗り越えがたいストレスであることが分かります。

離婚がもたらす子どもの変化

離婚がもたらす子どもの変化にはいくつかありますが、まず人やペットへの興味を失う事があげられます。大切な人が自分から去っていくという衝撃は大きく、いつかまた同じように大切なものを失うのではないかという不安から自分を守るために、人や動物に執着しないようにコントロールしてしまうのです。

父が去っていったのなら、母も去って行ってしまうかも知れないという恐怖はとても受け入れる事ができません。また親からの愛情不足を感じない様、自分自身をフォローするために、ドラッグやアルコールに依存する大人になる危険性も高まるのです。

親しい友人がいればかなりの支えになりますが、離婚にともなって引越しをすることになると、環境の変化は家庭内にとどまらず、新たな人間関係構築を余儀なくされるケースも多く、子どもの中で処理が追い付かず壊れてしまう危険性があるのです。

母子家庭では母親しか親の愛情を注げる人はいない

家庭内で子どもの不安やストレスを和らげる事ができるのは、離婚後は母親だけです。母親自身も離婚により余裕がなくなっているため、子どもの感情の変化にまで気づけないことがありますが、子どもの静かなSOSを見逃してしまうと、大人になってからでは修復困難なメンタルの崩壊の危険性があるのです。

離婚後は子どもにたっぷりの愛情を注ぎ、母親はずっと子どもと一緒にいること、父親も一緒に暮らすことはないけれど会えることを伝え、安心させてあげる必要があります。

できれば、学校は転校しないことが望ましいので、別れた夫婦のニアミスがあったとしても子どものためには生活拠点を変えず、子どもが安心できる環境づくりをしてあげることが理想です。

何よりも、一緒にいる母親の精神状態が安定していることが大切なので、自分自身を否定せず、離婚という事実を受け止めて前に進む事です。

離婚で疲労しているのは母親も同じです。気が付くと笑顔の無い顔になっている可能性もあります。ですがそんな母親の様子を見ると、子どもにも気分は伝染してしまいます。辛いかもしれませんが、自分の気持ちは一旦脇に置いて、少しでも笑顔を作り、子どもの不安感を取り除いてあげる事に専念しましょう。

また子どもが一人っ子の場合は、特に子どもが孤独になってしまわない様に細心の注意を払う必要があります。いて当たり前だった人がいなくなるというのは、大人が思う以上に子どもの心に大きなダメージを与えるでき事なのです。

子どもには事前に離婚をすることとその理由について必ず伝える

子どもにとっては父親との別れを意味する離婚は、ある日突然起こるでき事であってはいけません。離婚前に家族で話し合いの場を設け、両親が揃っている状態で子どもに両親が別れる事、なぜ別れるのか、別れた後はどこで誰と住むのか、父親とは離婚後も会えるのかどうか、会えるとするとその頻度など事細かに話して聞かせる必要があります。

その時点で受け入れがたい大事件であることは間違いありませんが、離婚までの間、皆で暮らす時間を作り、少しずつ受け入れていける様に準備期間を設ける事が大切でしょう。

また、子どもの前での言い争いは厳禁です。離婚した後も父親の悪口を言わず、間違っても子どもに離婚の原因が自分にあると思わせないように配慮が必要です。身体は小さくても、子どもは大人が思うよりずっといろんなことを敏感に感じ取っています。

あなたの悩みに関連するページを検索

スポンサーリンク