スポンサーリンク

子どもの自己肯定感を育てることで、人生の苦難を乗り越えることのできる子どもが育つ

あなたは子どもにあたたかい愛情を注いでいますか?

お絵かきをする子どもと母親

あなたが子どもを褒めた時に素直に喜ばないことはありませんか?逆に叱った時にいつまでも落ち込んだり、逆切れしたりしませんか?もしそうなら、自己肯定感が低い可能性があります。

自分に自信がないから、褒め言葉を素直に受け止める事ができないのです。実は、日本人の多くが自己肯定感が低いとされるのですが、それは子どもの頃の親との関係が大きく影響しているためです。

それを表す一つの指標として、内閣府が2014年6月に発表した「平成25年度 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」で、日本と諸外国の共働き夫婦の子どもの意識調査です。

それによると「自分に満足しているか」という問いに、「そう思う」と回答している子どもが、日本では全体の7.5%なのに対し、アメリカでは46.2%、ヨーロッパ諸国では平均30%、韓国は29.7%で、日本が最も低い事がわかります。

この統計結果には、日本人特有の謙遜する気持ちが含まれている可能性もありますが、「自分の親から愛されていると思うか」という問いの回答を見ると、日本が35.2%で、欧米諸国が60%以上なのに対してあまりにも低く、子どもが親の愛情不足を感じている事は明白です。

シングルマザーの場合、1人で父親と母親の両方の役割をしなけれはなりませんが、子育てや家計のために働かざるを得ないため子どもが1人で過ごす時間が多いのです。

そのため、子どもは両親が揃っている家庭よりも多く愛情を求める傾向にあり、時間的体力的余裕がないことを理由に愛情に応えることを怠り続けると、子どもは愛情不足を感じ続け、成長しても自己肯定感の低い人間になるのです。

子どもにはたっぷりと言葉でも愛情を伝えよう

親に愛されていないと感じて育った結果、自分に自信のない子どもに育ってしまう危険性があります。日本人が共有して持つ暗黙の了解に、自分の家族を自慢しないことがあげられます。

他人の子どもを褒める一方、わが子をについては批判的な意見を述べることで周囲と調和を計ろうとする一種の処世術ですが、子どもは親の言葉を記憶し、大人になっても喉に引っかかった小骨の様に感情的なしこりとなってしまうことがあります。

子どもも大人になるにつけ、わが子を褒めない日本人共有の意識を理解する様になりますが、人前で謙遜したら、必ず家の中では親は子に対してフォローする事を忘れてはいけないのです。

家族なんだから言わなくても分かるだろう、というのは自己中心的な考えた方です。たとえ親子や兄弟姉妹でも、言葉にしなければ伝わらない事もあるのです。

昔の日本は、父親が愛情を表現することは珍しく、家庭内での会話も多くないのが一般的でした。食事中はおしゃべりをしてはいけない、親や目上の人に対して口ごたえをしてはならないなど、厳しい躾が家庭内の雰囲気を重苦しいものにしていた感は否めません。

当然テレビを見ながら食事をするなどあり得ず、テレビのチャンネル権は圧倒的に父親にありました。子どもと共有の話題もなく、食事が済んだら子ども部屋に引っ込んでしまい父親のいる空間を避ける家さえあったのです。

多くの母親は専業主婦で、子どもと過ごす時間が多く、子どもは父親を畏れつつ、反面母親の愛情を感じながら成長できました。その様な家庭の有り方が変化してきたのは、母親も働いて稼ぎがあり、家計の担い手となることが普通になってきたためでもあります。

高度成長期にマイホームパパという言葉が生まれ今では死語になっていますが、アメリカのホームドラマが大量に日本に入ってきて、家庭の有り方について考えさせられるきっかけの一つとなりました。

アメリカでは両親と子どもはこんなにも会話があり、子どもの考えについて父親も母親も真剣に向き合ってくれることを、ドラマを見て子どもたちがうらやましいと思う時代があったのです。

かつての日本では家庭内での父と子のコミュニケーションが少なく、父親の愛情を感じにくい傾向にありました。その結果、父親がいても母子家庭の様な感覚が子どもの中に生まれることもあったのです。

つまり、コミュニケーションが無いと愛情が伝わりにくく、自分は親に受け容れられていないという感覚が芽生えてしまいます。それが母子家庭では子どもにとって母親が全てとなり、その母親が多忙のため細やかな愛情表現が不足しているとなると、子どもの愛情への飢餓感は増す一方です。親は子どもに、愛情を持っていることを度々言葉にして伝えていなければなりません。

子どもが安心して自立してくためには、あたたかい心で子どもを見守り、信じること、待つこと

シングルマザーの場合陥りやすい欠点として、意識を傾ける対象が子どもになってしまうことで、子どもに対し過剰に干渉してしまうことです。母心として、子どもを危険や困難から守りたいと思う気持ちがありますが、あまり過干渉だと子どもの自立を遅らせてしまう結果に繋がります。

危険だからやってはいけない、行ってはいけないと口うるさく言うことで、子どもは窮屈に感じてしまい、自由を求めるあまり家に帰る事を嫌う可能性があるのです。

また、子どもがやりたいことに対して、どうせ才能がないのだからやるだけ時間の無駄だなどと言わず、経済的に許される限り自由にさせてあげて、見守ってあげる事が重要です。

たとえその結果失敗しても、望む様な結果にならなくても、しっかりフォローする事で、子どもの心に、誰に批判されても母親だけは自分の味方だという確信が生まれるのです。

確かに、サッカー選手になりたい、アイドルになりたい、世界的ミュージシャンになりたいなどの子どもの夢は、親にしてみたら無謀で荒唐無稽に思えるかもしれません。それでも、子どもに対してその夢を絶つような言葉を投げるのは逆効果です。

なりたい夢ややりたい事があったのに、誰かに反対され手できなかった場合、大人になってもずっと未練として残るのです。結果はどうあれ、夢を見る力を養い、そこに向かうプロセスが子どもの心の成長には重要なのです。

無理だと思えば成長過程で自分で理解し、やがて現実的な道を選択する様になるのです。子どもの夢には真剣に向き合い心から応援してあげる事で、子どもは母親がいつも見守ってくれているという安心感と母親の愛情を再確認するのです。

あなたの悩みに関連するページを検索

スポンサーリンク