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母子家庭の仕事掛け持ちとその現実

生活費

母子家庭の平均年収はおよそ180万円と言われています。
これを月平均に直すと、その収入は15万円。
実家に身を寄せて暮らせる人は別として、母と子だけの生活を強いられている母子家庭にとって、この収入額は決して多いものとは言えません。

毎月必ず出て行く家賃、水道光熱費、食費。
ほかにも通信費や交通費、雑費に教育費…トータルで考えたらギリギリか赤字という世帯の方が圧倒的に多く、余裕がある・貯蓄までできるというケースはあまり多くはありません。

そんな経済的な苦労を強いられる母子家庭の母親の中には、仕事を掛け持ちしているという人も少なくありません。
昼間は子どもを保育所や学校に預け、夕方からは実家などに預けてダブルワーク。
さらには内職まで掛け持ちしてトリプルワークと言う人もいるかもしれません。

ただ、そんな仕事の掛け持ちも、すべての母子家庭の母親ができる環境にはないというのが現実です。

子どもの預け先がない

働く母

昼間は子どもを保育所に預けたり、学校へ通わせるなどしているため仕事をする事が可能ですが、夕方以降に子どもを預ける先が確保できていなければ、仕事の掛け持ちをする事は困難となります。

たとえば実家が近くにある・友人に預ける事ができる・副業先に託児所がある・夜間の保育所が確保できている…などのケースは仕事の掛け持ちも十分に可能かもしれませんが、そういった対策ができていない場合は無理だと言えるでしょう。

掛け持ち仕事の種類

母子家庭の母親が掛け持ちの仕事として選びやすいのが、水商売です。
短時間でかなりの高収入が得られるため、安易にこうした職種を選びがちです。
ただ、子どものため、生活のためとはいえ、周囲からの目を考えた時、あまりおすすめできる職種ではないかもしれません。

トラブルに巻き込まれる可能性も他の職種と比べて非常に高いため、子どもとの平穏な生活を望む場合は避けたほうが良いでしょう。

また、最近良く見かける24時間営業のスーパーやコンビニエンスストアなども、副業にはもってこいです。
時給はそれほど良いわけではないかもしれませんが安心ですし、わずかでもプラスになることは間違いありません。

掛け持ちが厳しいなら転職も視野に

協力者がおらず、周囲に利用できるような夜間の保育所等がない場合、仕事を掛け持ちして収入を増やすと言うことはほぼ不可能となってしまうでしょう。

しかしそれでは生活が成り立たない…そんな場合は、仕事を掛け持ちするばかりではなく、収入の良いところへ転職するという方向で検討していく事も必要かもしれません。

今はハローワークでも母子家庭の母親の採用に積極的な事業者が増えていますので、今より高収入が狙える仕事を見つける事も可能です。

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