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ひとり親家庭生活支援事業

母子家庭などひとり親家庭における悩みは、親だけに限らず子どもにも精神的な不安定を与える場面が増えています。
生活を支えていかなくてはならない不安と現実、子どもの教育や健康、さまざまな悩みを抱えつつもまずは生活の安定をと必死になりすぎる人が多く、自身の健康を害している事も少なくありません。
そんな母親の姿を見ていて子どもなりに「助けてあげたい」という思いが芽生え、欲しい物も欲しいと言えなかったり、進学をあきらめる子も出てきています。

ひとり親家庭生活支援事業とは

母子家庭のための相談・支援事業

ひとり親家庭の親だけでなく、子どもの抱える悩みや不安に対しても対応すべく相談および支援する事業として打ち出されています。

ひろち親家庭相談支援事業

多少具合が悪くても働かなければ生活できない、学校行事に参加してやりたいが休んだら収入が減るから行けない、子どものための支払いが不足するからほかを切り詰めて…などあらゆる場面で母子家庭の母親は生活維持のために必死になっています。
こうした事が引き金となって体調を崩してしまったり、親子関係がギクシャクしてしまう事も、実は以外に多くあります。

このような母子家庭ならでは、経済的に苦しい生活を強いられる者ならではの悩みの相談に乗り、支援策・打開策を一緒に考えてくれています。


生活支援講習会等事業

ほかに働き手のいない母子家庭などひとり親家庭にとって、仕事と家事は何が何でも自分でやらなくてはならない事です。
その上子どもが小さければ育児もその肩にのしかかってくるため、自分自身の健康管理や子どものちょっとした体調の変化にも気づかない事があります。
単なる風邪だったとしても、放置すれば重症化する可能性もないわけではありません。

生活のためとはいえ、最終的にしわ寄せが来るのは子どものところ…これではあまりにも悲惨すぎます。
こういった現実を踏まえ、母親だけでは行き届かない部分について打開策を探るべく講習会を開催しています。


児童訪問援助事業

母子家庭をはじめとするひとり親家庭の子どもは、外見からはわかりませんが心に大きな傷を負っている事が少なくありません。
この児童訪問援助事業は、親の離婚騒動や死別など大きな転機を迎えた子どもの心のケアのための事業となっています。

心を閉ざし、周囲とのかかわりを拒絶してしまうことのないよう、児童の不安や悩みを聞き取っています。


学習支援ボランティア事業

家庭環境の急激な変化によって学習意欲が低下したり、不登校になるなど、十分な教育が受けられない環境となっている場合があります。

こうした状況に対応すべく、学習支援、進学相談などを受ける大学生ボランティアが派遣されています。


ひとり親家庭情報交換事業

ひとり親家庭になった事で孤独感を感じる人はとても多くいます。
悩みがあってもなかなか相談できない、相談できる相手がいない、周囲に母子家庭だと知られたら子どもがいじめられるかも…など、いろいろな思いが交錯し、一人悩みを抱えてしまう事があります。

そんな悩みを解決するために、同じ悩みを抱えているひとり親家庭に、定期的に集まって情報交換のできる場を設けるなどしています。

自分ひとりがそんな思いを持っていたのではなかった、相談できる相手ができた、などさまざまな解決がここには用意されています。


母子家庭、ひとり親家庭…その響きだけで疎外感を覚えたり、周囲に知られてはならないような気持ちになってしまう事もあるでしょう。
ですが、母子家庭である事は決して恥ずかしい事ではなく、自立した自分であり続ける母親の姿だと言えるのではないでしょうか。

誰かに頼って養ってもらって気楽に生きていく事も良いかもしれませんが、自分の足でしっかりと立って、子どもも育てていく、そんな自立した姿を子どもはきっと自慢に思える日が来るはずです。

その日まで、悩みを抱えたら遠慮せず自治体が用意している相談先を利用していけば良いのです。
相談するのは自分のためだけでなく、大切な子どものためでもあるのですから。

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