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母子家庭のシングルマザーの再就職の現状とは

年々離婚率が上がり、同時に母子家庭の貧困化も深刻になっているのが、現代の日本の現状です。

貧困化する家計

母子家庭の貧困化が深刻になるのはなぜ?

母子家庭が貧困化する一番の原因は、正規雇用での再就職が難しくなっている点です。雇用促進など政策が推し進められていますが、その成果が目に見えて現れるのはまだまだ先のことでしょう。

雇用する企業側としても、母子家庭であることをデメリットに考える傾向にあります。子どもがいることで、急な残業ができない、子どもの体調不良などによる急な欠勤が多いなど、時間の融通がきかないことは、働き口を見つけるために大きな障害となるのです。

自分の親に子どもの面倒を見てもらえるのであれば、時間に融通をきかすことも可能ですが、完全な母子家庭で子どもの面倒を見られるのが自分だけである場合は正規雇用が難しいのが現実です。

非正規雇用であれば、月々の収入も低くなります。また、賞与もありませんので、必然的に年収も低くなります。収入は少なくとも、月々の生活費や居住費、子どもの教育費など、出費は沢山ありますので貧困化がどんどん進んでしまうのです。

母子家庭のシングルマザーの再就職率ってどれくらいなの?

日本の世帯数5011万2千世帯のうち、母子家庭は82万世帯です。全体の約1.6%が母子家庭という割合になっています。仕事をしている母子家庭のうち、正規雇用は39%、パートやアルバイトといった非正規雇用は47%です。

母子家庭全体のうち再就職ができた割合は、約80%ですので再就職率自体はそう低いものではありません。雇用形態や職種を選ばなければ、再就職も可能であると言えるでしょう。

なぜ、『雇用形態や職種を選ばなければ』と前置きしたかと言うと、正規雇用は全体の39%に過ぎないからです。そして、年収の統計を見ても、必ずしも自分の目指している職種に就けたとは思えない内容になっています。

母子家庭の平均年収は約223万円で、そのうち仕事から得ている年収は約181万円となっています。残りの45万円は、母子家庭手当などの支援策からの収入となります。

家族2人で180万円、家族4人だと254万円が最低の収入です。これを下回ってしまうと、貧困層と言われる層に突入します。仕事から得ているシングルマザーの平均年収181万円の就労所得は、最低水準収入と同等です。これが何を意味しているか、容易に想像がつくでしょう。

(2018年現在)

どうすれば良い再就職先を見つけられるのか?

まずは、目指す条件を設定しましょう。勤務条件であったり、給料であったり、勤務地であったり、職種、業種であったり…自分が「働きたい」「再就職したい」と思える企業だけに的を絞りましょう。

就職活動は、タイミングもとても大事です。目指す企業の求人がなければ応募することができませんし、せっかく求人を見つけても入れ違いのタイミングで採用者が決まってしまっていることも多々あるでしょう。

また、もちろん求職中であっても生活をするためのお金が必要となりますから、すぐに仕事が得られない場合には、生活費を稼ぐためパートに出る時間も必要になるかもしれません。

それでも地道にコツコツと職探しを続けていれば、安定した仕事を得られる可能性は十分あります。『数射ちゃ当たる』という言葉があるように、就職活動をたくさん行っている方が職を手にする確率が高くなることを忘れずにいてください。

目指す分野で「あった方が有利だなと思う資格」があれば、求人情報を探す片手間で資格取得を目指しましょう。資格取得でなくても、次の就職に役立つための勉強をするなどすれば、時間を有効に活用することができるでしょう。

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